近年、便中の腸内細菌と代謝産物を網羅的に把握することが可能となり、腸内細菌叢と腸内細菌により腸管内でつくられる代謝産物(酢酸など)に、個人差が認められることが明らかとなってきました。また肥満症や2型糖尿病の患者さんの腸内細菌は、乳酸菌が多く、酢酸などの短鎖脂肪酸をつくる細菌が少ないなどの特徴があることも報告されています。さらに食事から腸内細菌がつくる代謝産物が、私たちの体脂肪量や血糖などに影響を与えていることも分かってきたため、体脂肪や血糖の個人差を腸内細菌の違いで説明する試みがなされています。腸内細菌を応用した肥満・糖尿病治療も研究が進んでいます。細菌を用いたプロバイオティクスや便微生物移植術、薬物ではメトホルミンや胆汁酸吸着剤などが腸内細菌を介して、減量や糖尿病治療に寄与していることが臨床で示されています。生活習慣病に対する食事・薬物療法を、腸内細菌を含めて理解することが今後は重要であると考えられます。
2017年11月7日 (火)開催
肥満症・2型糖尿病と腸内細菌 ~なぜ同じカロリーの食事をしても太りやすい人と太りにくい人がいるのか~
受付終了
講座詳細内容
- 講師名
- 慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 専任講師入江 潤一郎先生
- 開催日時
- 2017年11月7日 (火)19:00~20:30
- 講座名
- 肥満症・2型糖尿病と腸内細菌 ~なぜ同じカロリーの食事をしても太りやすい人と太りにくい人がいるのか~
- 認定単位
- 1単位
- 場所
- 薬樹株式会社 青山オフィス内
- 開催場所所在地
- 東京都港区赤坂8-5-26住友不動産青山ビル 西館4階
- 参加費
- 1,000円/人
- 申込期限
- 2017年11月6日 (月)まで
※定員になり次第、募集終了となりますのでご了承ください
- 主催
- 薬剤師生涯学習センター
- 備考
- ※認定単位シールは規定時間を受講された方への発行が定められております。 30分以上の遅刻、途中退出の場合はシールを発行できませんので、予めご了承ください。
受付終了